オフィススウィング ブログオフィススウィング代表 山口成子

朗読ユニット第3回朗読会のご報告

「耳で食べる文学Ⅱ」と題して開催した朗読ユニットすいんぐの
第3回朗読会、おかげさまで11月12日に無事終了しました。
前夜は吹雪に見舞われ、どんな天候になるかとハラハラドキドキ
しましたが、幸い良いお天気でお客様をお迎えできました。
お寒い中をお越しくださった方々には、本当に感謝でいっぱい。
朗読ユニットすいんぐは、元札幌テレビ放送(STV)アナウンサー
の二人、宇都宮庸子と山口成子が、それぞれフリーになってから
出会い、2009年に結成したものです。
第1部は宇都宮庸子のピアノ演奏と四季の映像でオープニング。
イキイキ野菜の力を伝えるエッセイと、古今東西の食の名言・・・。
ちゃっかり私たちも「メイゲン」を紹介してしまいました。
「何のてらいもなく『幸せだわあ』と、声に出して言えるのは
美味しいものを食べたとき 山口成子』
『野菜はいい男に似ている。安心してお付き合いできて、名脇役で、
やさしく元気にしてくれる 宇都宮庸子』
 で、どっと笑いと拍手が・・・。
そして、角田光代さんの『彼女のこんだて帖』から2作品。
「かぼちゃのなかの金色の時間」(宇都宮)
「豚柳川できみに会う」(山口)
実は、事前に二人ともそれぞれに作品に登場する料理を試作、
その味を思い浮かべながらの朗読でした。
合間の二人のトークでは笑いを、ほのぼのしんみりの角田作品では
目頭を押さえるお客様も、という第1部でした。
第2部は、井上ひさしさんの作品「桃」
手紙のやり取りで綴ったもので、美味しい話ではなく、“慈善”と
いうことなどを、ちょっと考えさせられる作品。
朗読劇に近いものですが、友情出演の五十嵐和子さんが個性を発揮、
有閑マダムと寒村の村長を読み分けて盛り上げてくださいました。
宇都宮はナレーターと女子学生を、山口は児童福祉施設の園長を
務める修道女、老官吏、村長の妻、女学生と1人4役。
この作品は、また機会があればさらに練って上演したいと考えて
います。
最後は、みなさんと、山崎るり子さんの詩「ふた」を朗読して締め
くくりました。
お客様のあたたかい眼差しに包まれて、楽しく嬉しい朗読会でした。
お寒い中、足元に敷き詰められた落ち葉を踏み、前夜の雪が残る中島
公園の細い道を通ってお越しくださったたくさんのお客様、
本当にありがとうございました。
協賛くださった中西出版様、福山醸造様ありがとうございました。
福山醸造様のおみやげ「misoピリカ」は、きっと皆様の食卓に
おいしい笑顔を届けてくださっていることと思います。
音響の元STVの新田進さん、舞台進行の阿部一恵さん、そして
友人スタッフにも支えて頂き、ありがとうございました。
「渡辺淳一文学館ドラマティックシリーズ」として取り上げてく
ださった渡辺淳一文学館の館長はじめ女性スタッフの方々には、
企画を決めた春先から当日まで、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
また、2年後に予定する朗読ユニットすいんぐ第4回朗読会に向け
研鑽をしてまいります。